表丹沢・水無川キャンプ
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〔場所〕東名高速秦野中井ICから30分ほど山道を登ったところにある地点
(かなり道が悪いから普通車でのアクセスは困難を極める!)
〔日程〕1996年6月8日(土)〜9日(日)

 雨でした。かなりの雨に降られました。険しい山道を登り、やっとポイントに着いた時にはポタポタと降っている程度だったのに、夜から本格的に降り出しました。

 水無川の最上流地点は雑誌にバーベキュー、キャンプの穴場と紹介されていたからか、グループやファミリーでひしめき合っていた。我々がテントを張ったのはそれよりずっと下流の、車も入れないような不便なところである。テントや薪、シートなど、あらゆる荷物を車からはるか遠くまで歩いて持って運ばなければならなかったが、それだけに誰もテントを張っていない素晴らしいポイントだった。まるで中国の山奥の風景の中にいるようで、虎でも出てきそうな気配があった。

 ポイントは川の水がせき止められたところ。浅い溜め池があり、そこには魚がいるようだった。ここは、これまでキャンプをしてきたなかで、かなり上のランクに入る。もちろんこれはJCT流の判断基準。まず、トイレも水も近くにないという時点で、グループ、カップル、ファミリーはここに来られない。一般的にはここでランクを下げるのだろうが、JCTは逆に上げてしまうのである。

 ではどのように用を済ませ、水を調達しているのか。詳しくはJCT流キャンプ入門講座で紹介します。まあ簡単に言えば、トイレなんか男しかいないから自然の中にいくらでも見出せるし、水は大きなタンクを持っていき、汲めるところで一杯にしてそれを大事に使えばどうにかなるものです。今回のキャンプのように雨が降っていれば、それを沸騰させて使うという裏技もできますが、あまりお勧めできません。手を洗ったり皿を洗う程度になら十分つかえます。

 しかしその夜、あまりに雨が降るので雨水でコーヒーと紅茶を作ってぼくともう一人が飲んでみました。ぼくは大丈夫でしたが、もう一人はあとで下痢になりました。飲んだときの感想は、ノートには「口当たり良く、まろやかなる味」と書いてあります。

 雨のキャンプも風流なものです。ぼくが説明しても臨場感がないので、JCTの活動記録帳のジャポニカ学習帳を写してみます。

「・・・買い出しに行き、夕食にカレーライスをつくる。うまい。しかしよく雨が降っている。今、夜12時前、テントの中でギターを弾いたり酒を飲んだりする。・・・(中略)・・・よく雨が降っている。雨の夜のキャンプもしっとりと味があっていい。カエルの声が良く聞こえる。この場所には明かりが周りに何もない。でも空は真っ暗にならない。なんでだろう?」

 日程を見ていただけば分かりますが、ちょうど梅雨時で、カエルが鳴く季節だったのです。テントに打ち付ける雨の音と、カエルの声をバックサウンドにしてその晩は眠りました。どんなキャンプでも、思い出に残らないものはなさそうです。


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