長瀞キャンプ
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〔日程〕1996年4月27日(土)〜29日(月)
〔場所〕埼玉県長瀞、荒川のほとり

 毎回のキャンプには一応のテーマがある。今回のメインテーマは『まんなかあお』、サブテーマは『ジジイ』だった。テントの骨組みを組み立てるのに、目印となる柱をどうしても毎回のキャンプで忘れてしまうので、テーマとして覚えることになった。サブテーマはそのままである。

 キャンプには料理が欠かせない。キャンプ料理を作るということは、キャンプにおいて大きな意義がある。JCTでは、「キャンプでは必ず自炊すべし」という暗黙のルールがある。今回のキャンプ報告では、料理からJCTの姿を浮き彫りにしたい。

 JCTの料理はものすごくうまいか、破滅的にまずいかの二通りが多い。その理由は毎回のキャンプで必ず実験的な料理をするからだと思われる。我々のキャンプの記録帳であるジャポニカ学習帳を紐解いてみると、その実験的料理のレシピが細かく記されている。それらの幾つかをここで紹介する。皆さんも一度作ってみてはいかかがですか。お勧めはできませんが……。

  • 『春の歓び』
    材料:りんご2個、バナナ2本、パイナップル3分の4個、ワイン1本、その他いろいろな調味料

    これらをまず適当に煮込む。そこに塩、コショウ、砂糖、七味をこれまた適当に入れる。しばらく煮詰め、後にワインを少し捨て、水と醤油を加える。そこに再び塩と七味を入れ、隠し味として赤だし味噌を入れる。それらをグツグツと煮詰める。

    ここにこの料理を食べたメンバーの感想がブルブル震える字で書かれている。
    「地獄に政変が起こったような味」
    「フルーツは二度と煮るな!!」
    「“春の歓び”は、“春の憂鬱”もしくは“春の嘆き”に変わった」
    「何か違う世界が見えた」

    などなど。完成度の高い逸品と言える。

  • 『うどんともずく』
    これは簡単にうどんにもずくを入れるだけでできます。これも実験的に混ぜてみたのだが、以下の感想からも分かるように、なかなかです。
    「救われた気分にさせてくれた」
    「良い仕事してます」

  • 『犬のよだれチャーハン』
    材料:犬の食べ残しご飯、油、醤油、コショウ、塩、唐辛子

    この料理は夕食で余ったご飯をテントの外に置いたまま眠ってしまったことから、偶然にできた一品。朝ぼくが目を覚まし、テントから出てみると一匹の大きな犬が我々の残りご飯を食べていました。「えーい、あっち行け!」とその犬を追い払い、ぼくはそのご飯でチャーハンを作りました。味はなかなかイケたのですが、進んで食べるメンバーがおらず、たいへん残念でした。

  • 『どん底からの挑戦』
    材料:りんご2個、バナナ3本、コーラ

    とりあえず煮込んでから、砂糖、塩を加える。隠し味に醤油を入れる。
    批評:
    「やはり果物は煮ちゃダメだ」
    「バナナがドロドロに溶けてる」
    「もういいよ……」

    ここで紹介した料理は我々の実験的料理で、JCTはこんなのばっかり食べていると思ってくれては困ります。正統的なカレーライスや豚汁、シチューなんてものも作ってきちんと食べています。ご心配なく。

 さて、ここで少し長瀞キャンプ全体的なことを紹介します。このキャンプのサブテーマは『ジジイ』でした。我々はテーマに忠実に行動しました。

 初日のノートには、「キャンプ初日(27日)、PM9時床に就く。我々のキャンプ地から50mばかり離れたところに威圧的に騒ぎ飲んでいる人たちがいるが、JCT(ジジイキャンプチーム)の我々は先程のフルーツ煮込みの毒牙にかかり、ぐったりと寝袋の中にもぐり込むのである」と記してある。

 そして、翌朝は早朝から釣りです。石の裏にいる川虫で、おもしろいように釣れました。JCTのメンバーはこれまでのキャンプでの死に物狂いの釣り=漁の訓練で、なかなかの腕前なのです。

 よくキャンプに出掛けると、一刻も時間が惜しいようにセカセカと釣り、バーベキュー、宴会とこなす人たちがいますが、あれではキャンプに行って疲れちゃいますよ。JCTはキャンプに行くことで、人をリフレッシュさせるべきだと考えています。一日中ボケーとしたい人はして、酒のみたい人は飲んで、釣りしたい人は釣りして、眠りたい人は眠る。自然のリズムに身を置くとどんな人でも元気になってきます。

 まあ価値観は多様ですから、これが良い悪いでなく、JCT流のキャンプだということです、ハイ。


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