2007年4月30日(月)

トピック18 文末の表現を変化させる

 読んでいて眠くなる文章には、どのような特徴があるでしょうか。その一つに、文末表現の単調さが考えられます。

(例文)
 高木は同僚の仲本を誘って、銀座へ飲みに行った。二人は行きつけのバーに入った。そこには、上司のいかりや部長がいた。二人は慌てて店を出た。

 このように、文末に「した」という表現を続けて書くと、文章が単調になります。「である」や「だ」「です」なども同様です。少なくとも、前の一文とは違った文末表現になるように工夫しましょう。

(例文)
 高木は同僚の仲本を誘って、銀座へ飲みに行った。行きつけのバーに入って二人が目にしたのは、なんと、上司のいかりや部長である。二人は慌てて店を出た。

 前述の例文を少し修正してみました。過去のことを描写するときでも、現在形の表現を使うことによって、リアル感や緊迫感を出すことができます。
 文末表現を変化させるだけで、文章全体がいきいきとしてくるのがわかるかと思います。

トピック17 句読点の打ち方

 読点(、)と句点(。)の打ち方で、句点のほうは誰でもわかります。文の終わりに打つ。難しいのは読点の打ち方です。

 読点は、以下のようなときに打ちます。

1.文の継ぎ目(息継ぎ)
2.文の意味を明確にするとき

 1は、読者に息継ぎをさせると考えるとわかりやすいでしょう。プールで25メートルを泳ぐとき、息継ぎしながら泳げばそれほど疲れません。

 2は、少し解説が必要です。たとえば、「ミヨちゃんのことが大好きなカトちゃんの親友」という表現があったとしましょう。このような場合、ミヨちゃんのことが大好きなのはカトちゃんなのか、カトちゃんの親友なのかが、はっきりしません。「ミヨちゃんのことが大好きな、カトちゃんの親友」とすると、「カトちゃんの親友」に前の修飾句がかかることになり、意味が明確になります。

 ここでは極端な例文を挙げましたが、それ以前に、紛らわしい表現をしないように工夫したほうがいいでしょう。

2007年4月29日(日)

トピック16 主語と述語を一致させる

 文は通常、主語で始まり、述語で終わります。主語が明らかな場合は、主語を省略することもよくありますが、それについてはあらためて書くことにします。
 主語と述語の対応が明確な文は読みやすく、不明確だったり不正確な文は、読者に混乱や違和感を与えることになります。

(例文)
祖母にプレゼントをあげたら、喜んだ。

 ありがちな文ですが、これは主語と述語が一致していません。祖母にプレゼントをあげた「私が(省略されています)」という主語に対して、述語では祖母が喜んでいます。この例文の主語と述語を一致させるには、たとえば、「祖母にプレゼントをあげたら、喜んでもらえた」というように、述語を受け身の表現にします。
 また、一文が長すぎると、主語と述語の位置が離れすぎたり、関係が不明確になってしまうことがよくあります。こうした場合は、二つの文に分けるなどして、一文をなるべく短くすると読みやすくなるでしょう。

2007年4月19日(木)

トピック15 無料で使えるテキストエディタ

パソコンで文章を書く際には、目的によってソフトを使い分けるといいでしょう。エッセイや自分史などを書いて、編集し、印刷したい場合は、「Microsoft Office Word 2007」のような高度な文書作成ソフトがお勧めです。
また、ブログなどで気軽に文章を公開したい場合は、フリーのテキストエディタを使うと便利です。
TeraPad」は無料のソフトですが、テキスト編集の機能が充実しています。[表示(V)]→[オプション(O)]にある「基本」の設定で、「文字折り返し」を指定できます。「指定の桁数で折り返し」にチェックを入れて、桁を「40」にすると、20文字で折り返されます。
また、[表示(V)]→[オプション(O)]にある「行番号/ルーラー」の項目で、「行番号を表示する」にチェックを入れると、画面の左側に行番号が表示されます。
このように設定しておくと、20文字×○○行が一目瞭然で、文字数がわかりやすくなります。

TeraPad画面1 [表示(V)]→[オプション(O)]
TeraPad画面1

TeraPad画面2 文字折り返しと桁数の指定
TeraPad画面2

Terapad画面3 行番号を表示
TeraPad画面3

TeraPad画面4 設定後、こんな感じに
TeraPad画面4

トピック14 ひらがな表記にする漢字

 プロの書く原稿では、漢字を使わずにひらがな表記で書くのが通例となっているものが多くあります。雑誌や新聞を注意して読んでみると、それが何かだいたいわかると思いますが、以下にその例を挙げます。
 こうした漢字をひらがなで表記することで、より読みやすい文章に仕上がります。

連体詞
或る→ある
此の→この

助動詞
無い→ない
様だ→ようだ

例文:
彼は新しい車を買った様だ。

彼は新しい車を買ったようだ。

助詞
位→くらい
為→ため
等→など
迄→まで
程→ほど

例文:
この本を一時間位で読み終えた。

この本を一時間くらいで読み終えた。

カップラーメンにお湯を注いで、3分程待った。

カップラーメンにお湯を注いで、3分ほど待った。

接続詞
及び→および
且つ→かつ
然し→しかし
従って→したがって
又→また
故に→ゆえに

例文:
今日はいい天気だ。故に、いい気分だ。

今日はいい天気だ。ゆえに、いい気分だ。

副詞
更に→さらに
即ち→すなわち
既に→すでに
遂に→ついに

例文:
今日、昇進の知らせを受け取った。更に、宝くじも当たった。

今日、昇進の知らせを受け取った。さらに、宝くじも当たった。

形式名詞
事→こと
所→ところ
共→とも
他→ほか
筈→はず

例文:
私の趣味は、お笑い番組を観て笑う事だ。

私の趣味は、お笑い番組を観て笑うことだ。

企画を考えていた所、すばらしいアイデアがひらめいた。

企画を考えていたところ、すばらしいアイデアがひらめいた。

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