2008年6月26日(木)

トピック51 季節感を入れて文章に奥行きを

 日本には四季があります。私たち日本人は、もともと農耕民族だったためなのか、季節の変化にたいへん敏感です。あまり親しくない人同士の会話のほとんどは、「暑くなりましたねえ」「今年の梅雨は、あまり雨が降りませんね」などと、季節の話題で始まるものです。
 読者に共感してもらえる文章を書く際に、日本人であれば誰でも持っている季節感を使うことが役に立ちます。
 たとえば、「花火大会」という言葉を見れば、誰でも、夜空に打ちあがる大輪の花火や、浴衣姿の人たち、混雑した会場の熱気、焼きそばやかき氷を売る露店をすぐに思い浮かべられます。
 エッセイに季節感を盛り込むとき、俳句の季語を参考にするとよいでしょう。『今はじめる人のための俳句歳時記(角川文庫)』あたりを手にとってみてはいかがでしょう。日本には、季節ごとの美しい言葉が数え切れないほどあることに、きっと新鮮な驚きを覚えると思います。

トピック50 対象物を徹底的に観察する

 一般的に、文系の人は理系の人に比べて文章を書くことには慣れています。出版されているエッセイ本のほとんどが文系の人によって書かれていますが、エッセイの傑作と呼ばれるもののなかには、理系の人によって書かれた作品が多いという事実があります。
 理系の人が書く文章には、以下のような特徴があります。

1.理路整然としている
2.対象物をよく観察している
3.曖昧さがほとんどない

 エッセイは徒然なるままに書けばいいのだという考えもあります。しかし、以上に挙げた特徴はどれも、おもしろいエッセイを書くために大切な要素です。
 とくに、書く対象物を徹底的に観察することは、文章に説得力をもたせ、読者を引きつけることにつながります。
 文系の人でも、観察眼は鍛えようと思えば鍛えられます。観察といっても、見るばかりではなく、匂いを嗅ぐ、触る、聴く、味わうなど、五感をフルに使って、対象物を立体的に描写できるようにしてみましょう。

2008年6月23日(月)

トピック49 素直な心と天邪鬼な心

 どのように格好をつけて書こうとも、「文は人なり」とよくいわれるように、文章からは筆者の人柄がにじみ出てしまうものです。文章を上手に書くテクニックはたくさんありますが、基本的には、ありのままの自分を大切にして、気取らずに書いていけばいいのだと思います。
 素直な心で書かれた文章は、必ず読者の心に響くものです。技術的には優れているけれど、読者の心にまったく響かない文章よりも、技術的には稚拙でも、読者の心に響く文章のほうが価値は上です。
 素直な心は文章を書く際に不可欠なものですが、それだけでは文章に面白みが欠けることがよくあります。
 そこで必要なのは、天邪鬼な心。世間の人々はある事柄に対して○○○という見方をしているけれど、私はこのように考えるという視点の新鮮さがあると、文章に面白みが生まれます。
 素直な心と天邪鬼な心をうまくバランスさせて文章を書いていくと、読者におもしろいと思ってもらえます。

トピック48 制限を設けて書く

 当サイトでは、各トピックの記事を約400字で書いています。パソコンの画面上でも、疲れることなくさっと読める文字数に設定しました。また、文字数に制限を設けておくことで、サイト全体の統一感を生みだす効果があります。
 エッセイの公募などでも、文字数の制限があるものがほとんどなので、日頃から特定の文字数で伝えたいことを文章にまとめる練習をしておくことをお勧めします。
 文字数の制限のほかに、時間を制限して書くのも、文章力を上達させる秘訣です。たっぷりと時間をかければ、すばらしい文章が書けるというわけではありません。緊張感なく書くよりも、時間的な制限を設けて集中的に書いたほうが、良質の文章に仕上がることがよくあります。
 たとえば、30分で800字を書くと制限を設けたら、とにかく時間内に書き終えるように練習してみましょう。そのあとで、ていねいに推敲していけばいいのです。
 ブログで文章の練習をしてみてはいかがですか?

2008年6月22日(日)

トピック45 PCで書いた文章はプリントアウトして校正

 エッセイの公募などに応募する際、パソコンで文章を作成する人が増えています。オンラインで応募することができるコンテストもあり、今後はますますパソコンでの文章作成が主流になっていくでしょう。
 手書きの場合と違って、パソコンであれば文章の修正が楽です。文章の削除、変更、加筆といったことが簡単にできてしまいます。
 推敲もパソコンの画面上で可能ですが、最終的な段階での推敲は、文章をプリントアウトして紙の上でやることをお勧めします。パソコンの画面上で見るのと、紙の上で見るのとでは、文章はまったく違って見えます。文章をプリントアウトすると、自分の書いた文章を客観的に読むことができるようになり、文章構成や文法上のミス、誤字脱字にも気づきやすくなります。
 今後、どれほど文章作成のデジタル化が進んでも、赤ペンを持って紙の上で校正するといった、きわめてアナログ的な作業の必要性が残っていくものと思われます。

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